警告
「二度咲く花に酔いしれよ」は性描写を多く含んでいます。
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二度咲く花に酔いしれよ
「あぁぁぁぁぁぁぁぁあんっ!」
暗闇の中いや正確にいえば枕元のスタンドだけが仄暗く燈っている中に、望美の甘い声が響き渡った。
望美は達したのか、全身を痙攣させ四肢をしどけなくシーツの上に投げ出していた。
惟盛も絶頂を迎え、荒い息をついている。
「望美」
声をかけると、望美は瞼を開ける。
身体が酷くだるく、動くのが面倒だ。
このまま惟盛と寝てしまいたい、と思った。
ちゅっと優しく口づけをされる。
髪をゆっくりと撫でられ、望美は行為の余韻に浸っていた。
「もう一度しませんか?」
望美は低いトーンで囁いた彼の言葉を聞き間違えたのかと思った。
だから、尋ねた。
「な、何を?」
「だから、もう一度」
さわりと性器を撫でられた。
「え?」
「もっとあなたがほしい」
唇を重ね、惟盛はとろとろと愛液を流している蜜壺に指を挿入れた。
達したばかりの腟壁は惟盛の指を歓迎するかのように締めつける。
「こちらも私を求めているようですし……ね?」
「ち、違うって」
「そうですか」
くいっと胎内を引っ掻くように動かせば、
「あっ、ああん」
望美は小さく身体を震わせる。
「一日に二回も惟盛に恥ずかしい姿をさらさなくてもいいじゃない」
「恥ずかしい……よりは愛らしいですね。あなたが恍惚に浸ってる姿は何度見ても見飽きることはありません。
それに手元しか見えない程度の明るさしかないんですから。あなたが思ってるほど、見えてませんよ」
「そういう問題じゃない」
「可愛いですよ、望美」
耳元で恥ずかしい台詞を言われ、望美は真っ赤になった、
「ば、ばかなこと言わないで!」
抵抗して惟盛の頬を抓ったが、効果なし。
やめるどころかますます楽しむかように、 くちゅりと耳朶を甘噛みされた。
「やんっ」
望美は身をよじるように動かす。
耳への愛撫は弱いのだ。
やわやわと胸を揉みしだかれる。
少し惟盛が触れただけで、感じてしまう。
「あぁぁぁんっ!」
手のひらで胸の先端を愛撫され、刺激に耐えられず望美は身体を動かした。
熟れた性器を優しく撫でれば、溢れるように蜜壺から愛液が零れ落ちる。
「挿入しますよ」
惟盛は望美の足を大きく開脚させると、蜜壺に自身をあてがった。
「ひっ、あぁぁんっ」
先ほどの余韻が残っているせいもあり、いつもより増して感じる。
望美は惟盛をぎゅっと締めつけた。
感度が鋭くなっているせいか、惟盛が動く度にとろけそうな刺激に襲われる。
「いや、あぁぁん!」
望美はシーツを掴み、必死に快感に耐える。
惟盛は望美の身体を抱き起こした。
「ひぁぁんっ!」
敏 感なところに惟盛が当たり、望美は切なげに彼をぎゅっと締めつける。
「私につかまりなさい」
望美の両腕を背中に回すと、惟盛はゆっくりと動き始めた。
「あぁん!」
先ほどから刺激を与えられ続けているせいか、頭が本当におかしくなりそうだ。
望美は思わず惟盛の背中に爪を立てた。
痛みに惟盛は眉を寄せたが、動くことはやめなかった。
望美の気持ちよいところを集中的に穿つ。
「はっ、あぁんっ。こ、惟盛っ」
「望美」
惟盛は半開きになった望美の唇に優しく口づけをした。
望美も求めるように惟盛に口づけを返す。
やがて甘くてとろけるような心地よい快感が押し寄せて来た。
「も、もうだめ!」
懇願するように望美は言った。
「もっと、ほしいんでしょう?」
擦り上げるように深く奥まで何度も望美を穿った。
「あぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁん!」
身体中があたたかく満ち足りた感覚に包まれる。
望美は全身を小刻みに震わせ、惟盛の肩に倒れ込むようにして達した。
惟盛は数度深く穿つと、自身の望美の中に精を放った。
隣を見るとすうすうと規則正しい寝息が聞こえる。
望美は行為に疲れたのかぐっすりと眠っている。
そんな彼女の頭を優しく撫でた。
まさか、あなたとこのような仲になるとはとは思っていもいませんでした。
胸の中でそっと呟く。
怨霊に支配されていた自分は、望美の言葉が理解できなかった。
怨霊こそ生きていて価値のあるものなのに。
うるさい、邪魔だ。
何度望美が消えてしまえば、と願ったことだろう。
けれど―――。
今は違う。
望美は惟盛の大切な人へと変わっていた。
一緒にいて心地よい安らぎが感じられる。
「望美、あなたに出逢うことができて、私は本当に幸福(しあわせ)です」
惟盛はそっと望美を抱きしめた。
―END―
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