警告

「Pulse of desire」は性描写を多く含んでいます。
嫌悪感を抱く方、18歳未満の方の閲覧は
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また、閲覧後の苦情は一切受け付けません。
自己責任にてお読みくださいませ。
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Pulse of desire






「誰もいませんね」
 静かに言った惟盛に、
「本当にここでするの?」
 望美はゆっくりと辺りを見回した。
 茜色に染まったジャングルジム、ブランコ、砂場……。
 人っ子一人いない公園とはいえ、まだ日は明るい。
 小学校帰りの子供たちがやってくるかもしれない。
 犬の散歩をする人が立ち寄るかもしれない。
 人に見られる可能性は十二分にあるのだ。
 いくらなんでも恥ずかしすぎる。
「やっぱり、家に帰ってからにしようよ」
 惟盛は望美を抱きしめると、
「誰のせいでこうなったとお思いですか」
 下腹部に押し付けられたものの硬さを感じ、望美は顔を赤くする。
「だって、あれは……」
 仕方がなかったのだ。
 久しぶりのデートで行った映画館。
 友達に彼と行けなくなったから、ともらった二枚のチケット。
 映画のストーリーをを確認せずに、惟盛を誘った。
 内容はかなりキワドイシーンのあるもので……。
 鑑賞後、惟盛は望美を求めてきた。
「誰かに見られたら、どうするの?」
「じゃあ、見つかる前に終わらせればいいじゃありませんか」
 そういう問題じゃない、望美は唇を噛んだ。
 ね、と宥めるように惟盛が口づけをしてくる。
 快感を覚えている身体は、キスだけで反応する。
 始めは啄ばむような口づけが、徐々に深いものへと変わってゆく。
 自分のか、それとも惟盛の唾液なのか、解らなくなるほど唇を重ねあった。
(キスだけで感じちゃうなんて、わたしの馬鹿)
 蜜壺が潤い始め、下着を濡らす。
 身体が熱を帯びてくるのが解った。
 ごくり、と唾液を飲み込むと惟盛と目が合った。
「場所を変えますか、望美」
 惟盛に手を引かれ望美は歩き始める。
 この公園にはちょうどよく、木々が密集している場所があった。
 入り口からは離れているし、フェンスの向こうは工場地帯だったので、行為をするのにはもってこいな場所だ。
 惟盛は望美の背中を木に押し付けた。
 ブラウスの下から手を入れ、やわやわと胸を揉み始める。
「外してください」
 不機嫌な声で惟盛が言った。
 望美はブラのホックを外す。
 惟盛は下着ごとブラウスを捲くると、あらわになった胸の先端に舌を這わせた。
「あ、あんっ」
 思わず望美は声を上げる。
 だが、すぐに我に返り、口を閉じる。
 ここは外なのだ。
 自分のいやらしい声を響かせるわけにはいかない。
 舌先で先端をつぶされ、強く吸われる。
 あいたほうの胸は、先端をこねるように指先で弄られる。
 甘い痺れが走り、何度も声が漏れそうになる。
 望美はぎゅっと奥歯を噛み締めた。
 やがて惟盛の愛撫は下半身へと移動する。
 スカートの中に惟盛の手が滑り込んでくる。
 濡れた下着の上から性器を撫でられた。
 ぴくりと望美の腰が揺れる。
 惟盛は下着を足元まで下ろした。
 そして、手探りでスカートの中の性器を愛撫し始める。
「あっ、あぁんっ」
 芽に爪を立てられ、望美は小さく喘ぐ。
 もっと啼きなさい、と言わんばかりに、惟盛が芽を上下に強く擦りあげた。
 望美は我慢できず、手で口を押さえた。
 そうでもしなければ、あられもない声を上げてしまいそうだったから。
 声を押し殺し、愛撫に耐える望美に、
「辛いですか」
 惟盛が問う。
 首肯すれば、惟盛がポケットから何かを取り出した。
 ハンカチだ。
「これを噛んでいれば、少しはましになるでしょう」
 ぐしゃぐしゃに丸められたハンカチを口の中に押し込まれる。
「んーんー」
 息苦しさを訴えると、
「声が出るのと、どっちがいいですか?」
 もちろん、声が出ないほうがいい。
 望美が大人しくなると、惟盛は愛撫を再開した。
 くちゅり、と花芯を舐められた。
 惟盛のやわらかな舌先を感じながら、望美はこの恥ずかしい音が誰かに聞かれていないかと心配だった。
 望美のそんな気持ちを読み取ったかのように、惟盛がさらに音を立てて舐め始める。
 音立てないでよ! と言いたいが、口の中にハンカチがあるため上手く言えない。
 かといってハンカチを取ると、抗議の前に喘ぎ声が零れてしまいそうで怖かった。
 ずぶり、と何かが蜜壺に入ってくる。
 惟盛の指だ。
 惟盛は望美の敏感なところを攻めてくる。
 その度に望美は口の中の布を噛んで声を押し殺した。
「後ろを向きなさい、望美」
 惟盛は木の幹につかまらせるように望美を立たせた。
そして、望美のスカートの裾を腰の方へあげる。
 夕暮れ時の冷たい風が、あらわになった肌に触れる。
 望美は少しだけ身震いをした。
 ハンカチを外すと怯えた声で、
「う、後ろからするの?」
「横になってしますか」
 と意地悪く言い返された。
「激しくしないでね」
 望美は惟盛に頼んだ。
 後ろから穿たれるのは好きではない。
 互いの顔が見えないせいだろうか。
 惟盛が何を考えているのかわからなくて、不安になるのだ。
 握っていたハンカチを望美の手から外すと、惟盛は望美の口の中にゆっくりと押し込んだ。
 ベルトとジッパーを外し、惟盛は自身を取り出した。
「挿入れますよ」
 耳元で惟盛が囁き、望美は少しだけ身構える。
 惟盛は自身を望美の蜜壺にあてがうと、それをゆるゆると胎内に挿入れはじめた。
 最後まで挿入れず、少し入っては抜きを繰り返す。
 惟盛の焦らしに、望美は我慢できないと言うように腰を揺らした。
 蜜壺は引き抜いた惟盛を追い求めるように愛液を流している。
 後ろを向き、挿入れて、と惟盛に瞳で懇願した。
 その刹那。
ずぶり、と勢いよく胎内を穿たれる。
 そのまま擦りあげられ、望美は腰を震わせた。
 惟盛は望美の敏感なところを、攻め始める。
 強く穿たれ、その度に望美の胎内は悦び、きゅっと惟盛を締め付ける。
 惟盛は後ろから抱き込むように、望美の胸を揉みはじめた。
「望美]
 名を呼ばれ振り向くと、頬に優しく口づけをされる。
 惟盛はさらに穿つスピードを速めた。
「あ…あぁんっ」
 布をしっかり噛んでいるというのに、小さく甘い声が零れ、望美は戸惑った。
「もう、いいでしょう」
 辺りも暗くなったことだし、と惟盛は望美の口からハンカチを引きずり出す。
 それをポケットの中に仕舞い込むと、惟盛は望美のスカートを下ろした。
そして望美の腰を持ち、彼女の胎内を激しく擦りあげた。
「あ、あぁぁんっ」
 今まで我慢していたせいか、望美は自分でも驚くほど甘く艶やかな声を上げた。
 包み込むような心地よさに、嬌声を聞かれたらと言う羞恥心は彼方へ吹っ飛んでしまった。
 惟盛に合わせ、自分も腰を揺らす。
 何度も力が抜け、手が木から滑り落ちそうになった。
 快感の波が押し寄せてくる。
 身体の心からぬくもるような浮遊感に包まれる。
「あ、あぁぁぁぁぁん、あぁぁんっ……イ、イクっ!」
 望美は惟盛を強く締め付けると、全身を短く痙攣させ、快感の海へとおちていったのだった。





*****





 気がつくと、惟盛に抱きしめられていた。
 二人は木の下に座っていた。
 望美の服は綺麗に整えられている。
 動こうとすると、下腹部に鈍い痛みが走り、望美は顔をしかめた。
「じっとしてなさい、疲れたでしょう?」
 惟盛は望美の背中を優しく撫でた。
「ヒドイ」
「あなたも愉しんでいたじゃありませんか」
「でも……」
 それ以上は言わなくていい、というように口付けられる。
「惟盛」
「何ですか、望美」
「やっぱり、落ち着くな」
 望美はそっと惟盛の頬を両手で包み込んだ。
「の、望美!?」
「久しぶりに惟盛の顔を見た気がする」
 先ほどの行為を思い出しながら望美は呟いた。
「まったく、あなたと言う人は……」
 懲りませんね、と言いながら惟盛は望美の手を外した。
 望美は意味が解らなくて小首を傾げる。
「また、やりたいのですか?」
「こ、惟盛!」
「嫌だったら、挑発するような真似はお止めなさい」
 普通にしただけなのに、と望美はぷうっと頬を膨らませる。
「達した後のあなたはいつもより、艶かしく感じるのですよ」
「どういう意味よ」
「具体的に言いましょうか」
 惟盛の瞳の奥がきらりと意地悪く光ったような気がして、望美は慌てて首を振る。
「風が冷たくなってきましたね。寒くないですか、望美」
 話題を変えるように、惟盛が言った。
 街燈が木々の隙間から、二人を照らす。
 少し寒いと言うと、ふわりと服をかぶせられた。
 惟盛のにおいがするジャケット。
 なんだか嬉しくて望美はそれをぎゅっと引き寄せた。 











―END―



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