警告

「イジワル」は性描写を多く含んでいます。
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イジワル




 

 

「ひっ…あぁぁんっ! ヒノエくん……もう、ダメっ!」

 切なげな表情で望美が限界を訴える。

 ヒノエは望美の足を肩に乗せたまま、

「まだ、我慢できるだろう?」

 ゆるゆると蜜壺を捏ね回すように動かした。

 イかせないように、望美の敏感なところ以外を集中的に攻める。

「そんなこと言ったって、あぁん!」

 望美は穏やかな波のように押し寄せてくる快感に身を震わせる。

 ヒノエは望美の足を肩から下ろすと、今度は押し付けるようにして穿ち始めた。

 恥骨と恥骨が擦れあい、外側から胎内に甘い振動が伝わってくる。

「あぁんっ……あぁぁぁぁん! ひゃんっ!」

 達しそうになった望美を見て、ヒノエは自身を引き抜いた。

 空洞になった蜜壺から白い泡がとろりと流れる。

「ヒノエくん!」

 望美は喘ぎながら言った。

 達しかけたのに途中で中断されるなんて、酷すぎる。

「姫君がオレのこと好きって言ってくれたら、イかせてやるよ」

 意地悪な笑みをヒノエは浮かべた。

「それは……」

 押し黙った望美に、ヒノエは彼女の顔にかかった髪を払いつつ、

「言えないのかい? どうして?」

 そっと額に口づけを落とす。

「は、恥ずかしいから」

 望美は下半身に伸びるヒノエの手を見ながら言った。

 花びらを撫でられる。

 ぐちゅり、ぐちゅり、と淫音が聞こえた。

「あっ、はんっ」

 望美の唇から甘い声が漏れる。

「恥ずかしいから、か」

 ヒノエはひとり頷くように呟いた。

 花芯に触れるヒノエの手は望美を弄ぶ。

 硬くなった芽をこりこりと押すように愛撫し、敏感になっている蜜壺の入り口を擦るように撫で、望美の反応を窺っている。

 空洞を埋めてほしい。

 中に挿入してほしい。

 望美の気持ちを表すかのように蜜壺から溢れるように愛液が流れる。

「言わないと、イかせないよ」

 愛液を指に絡めとり、ヒノエは望美の芽を撫でた。

「あぁっ、そ、そんな……」

 望美の表情がさっと曇った。

 こんな状態で言えるはずがない。

 ヒノエにすべてを見られている格好で、好きなんて言えない。

 こういう行為をしているだけで十分に恥ずかしいのに。

「い、言えない」

「なら、ダメだね」

 ヒノエは望美の両足を立てると、その中心に顔を埋めた。

 ぺろりと花芯を舐められ、芽を甘噛みされる。

「あっ、ひゃん!」

 望美は身体を痙攣させ、軽く達した。

 望美は快感の余韻を味わうように、目を閉じる。

 気持ちいい、でも何か足りない。

「イきたいかい?」

 ヒノエが耳元で囁いた。

 吐息が耳に触れ、ぞくっとする。

 望美はこくこくと何度も頷いた。

「オレのこと、好きって言って?」

「……す、き」

 小さな声で囁くように。

 ヒノエは少し不満げな顔をしたが、

「これ以上焦らすと、つらいかな。仕方がない、イかせてやるよ。後ろ向きな」

「う、後ろからするの?」

 不安げに訊いた望美に、ヒノエは微笑んだ。

「たまにはね。いつも同じじゃ、芸がないだろう?」

 望美は恐る恐る四つんばいになった。

 ヒノエはそっと望美の腰を持ち上げ、ゆっくりと蜜壺に自身を挿入れはじめる。

「あぁん、ひゃん!」

 散々待たされた身体は、ヒノエが入ってきただけで達してしまいそうだ。

 後ろからのせいなのか、いつもより深くヒノエを感じる。

「動くよ」

 甘い声で囁かれる。

「あぁぁぁん、ぁんっ!」

 深く穿たれ、望美は艶やかな声をあげた。

 ヒノエの動きに合わせるように、自然に腰が揺れる。

「あぁぁぁぁんぁぁぁんっ! ヒノエくんっ!」

 敏感なところを穿たれ、望美はぎゅっとヒノエを締め付けた。

 後数度、擦り上げられれば達しそうだ。

「オレのこともう一度、好きって言って?」

「あんっ……こ、こんなときに、そんなこと……」

「言えない?」

「あぁん!」

 答えたいのに望美の口からはいやらしい声しかでない。

「イかせない、って言ったら」

「あぁ、はぁん……や、約束が違うっ!」

「普段は絶対に言ってくれないだろう? ね、オレだけに囁いてよ、望美」

 耳たぶを甘噛みされ、望美はふるりと身体を震わせる。

 小声で、さっき好きって言ってくれたの、実は聞こえなかったんだ、と言われた。

 確かにそうかもしれない。

 風が吹けばその音にかき消されるほど、本当に小さな声だったから。

 だけど、もう一度「好き」なんて言う余裕はない。

 今にも達しそうで、頭の中は気持ちよくなることばかりで……。

 望美の沈黙を、言えない、と取ったのか、ヒノエが優しく頭を撫でてきた。

「ゴメンゴメン、意地悪しすぎたかな」

 ずるり、と音がしたと同時に、ヒノエが自身を引き抜いたのがわかった。

 再び、深く、深く、奥まで穿たれる。

 一番敏感なところを何度も擦り上げられた。

「あぁぁぁぁぁぁあぁぁぁん……んぁ! ヒ、ヒノエくんっ!」

 蕩けそうなほど心地よい快感に包まれる。

 白くなってゆく意識の中で望美は、ヒノエに言えなかったことを言葉にした。

「ヒノエくん、大好きだよ」

 心の中で言ったのか、あるいは口に出したのかはわからない。

 もしかしたら、ただの恥ずかしい喘ぎ声だったのかもしれない。

 ヒノエが話しかけてきた。

 驚いた様子、だったように思える。

 だが、何を言っているのか望美には、もうわからなかった。

(それより、今は……)

 望美は全身を痙攣させながら、快感の海へ身を任せたのだった。









 END





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